次世代メモリーカードCFexpress™とは

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CFexpressの誕生

CFexpressは、SUNEASTもメンバーとして参加しているコンパクトフラッシュ協会(CompactFlash Association)が策定した従来のXQDとCFastを統合した新しい記録メディアの規格になります。

2017年の規格策定時のCFexpress1.0時点の仕様でカメラ用であるType Bカードの理論値は2,000MB/sとSDカードUHS-IIの6倍以上となっており、その圧倒的スピードと信頼性が評価され、高解像度・高速連写カメラに対応するメモリーカードとしてスタンダードの地位を確立しています。各カメラメーカーのフラグシップ機にもメインの記録媒体として採用されています。

CFexpressの仕様について

各タイプのサイズ

CFexpressにはXQDのサイズを引き継いだSUNEASTでも取り扱っているカメラ用のType Bと、小さいサイズのType A、名刺ほどの大きさのあるType Cがあります。A・B・Cと複数のサイズ展開を行なっているのは、35mm判カメラ用のType B以外にもさまざまな機器に対応できるようにすることで、今後の開発・生産の効率アップとそれによるコスト削減が意図されています。

CFepxressの規格と今後の発展

CFexpressはインターフェースに「PCIe」、プロトコルに「NVMe」を用いており、これらはPC用SSDとほとんど同様の汎用性の高い
仕様となっています。そのため部品の調達性もよく、今後のさらなる高速化も十分可能な規格となっています。

インターフェースプロトコルレーンあたりの
理論転送速度
Type B(2レーン)の
理論速度
CFexpress 2.0PCIe 3.0NVMe 1.31,000MB/s2,000MB/s
CFexpress 4.0PCIe 4.0NVMe 1.4c2,000MB/s4,000MB/s

Type BはXQDと同じサイズ・端子で規格化されているため上位互換となっており、カメラ側のファームウェアアップデートにより対応可能な場合があります。詳しくはメーカーのサイトにてご確認ください。

カード選びの基準

CFexpress Type Bカードは主に「TLC方式」と「pSLC方式」の2種類のフラッシュメモリが使用されています。

TLC方式とはメモリ1セルあたりの3bitを記録する技術で、コストを抑えながら大容量を実現することが可能です。しかしデータの読み書きのプロセスがその分複雑となり、従来は速度性能が犠牲にされることもありましたが、最近は十分な速度性能を実現する製品も開発されています。

一方、pSLC方式はTLCなどのマルチレベルセルを用いながら、セルあたりの記録量を擬似的に1bitに抑えることで、信頼性と速度性能を向上させた技術です。pSLC方式ではセルへの電気的負荷も抑えられるため、書換え性能も向上して最大30,000回を誇ります。

信頼性と速度性能およびに耐久性を求めるユーザーには「pSLC方式」が、コストパフォーマンスを求めるユーザーには「TLC方式」が選ばれることが多いようです。

また実際の撮影においては「持続転送速度」が重要な性能指標となります。
「持続転送速度」とは、SDカードならV60のような最低速度を保証するスピードクラスに該当する指標です。

4Kなどの高ビットレートの動画撮影や高速連写を行う場合、この持続転送速度が撮影の快適性に直接影響するため、撮影目的に応じて相応しいカードを選択することが大切です。

データ保存の目安

CFexpressカードに保存できるデータ量の目安

128GB160GB400GB640GB1600GB2TB
2000万画素JPEG
サイズ約20MB
6,550枚8,190枚20,480枚32,760枚81,920枚104,850枚
2000万画素RAW
サイズ約50MB
2,620枚3,270枚8,190枚13,100枚32,760枚41,940枚
FULL HD(1920×1080@30fps)
50Mbps
5時間50分7時間17分18時間12分29時間8分72時間49分93時間12分
4K(3840×2160@30fps)
100Mbps
2時間55分3時間39分9時間6分14時間34分36時間24分46時間36分

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