外付けSSDを選ぶうえで重要なのは、「どのような用途で使うのか」を明確にすることです。なぜなら、用途によって求められる性能が大きく異なるからです。
現在、外付けSSDの接続インターフェースは主にUSBが主流です。最近では、最新規格への対応やスマートフォンでの利用を想定し、Type-C端子を採用する製品が増えています。
SSDの転送速度は規格の進化とともに向上しており、現時点で最も高速なUSB4に対応するのはType-C端子のみです。ただし速度は端子の種類だけでなく、対応しているUSBバージョンやケーブル性能にも左右されます。そのため、購入前にはホスト機器の端子形状や規格を必ず確認しましょう。
また、複数のデバイス間でSSDを使い回す利便性を重視する場合は、USB Type-AとType-Cの両方に対応した製品を選ぶのが最も実用的な選択と言えるでしょう。
外付けストレージといえば、これまでの主流はHDDでした。しかし近年、より高速で信頼性の高いストレージであるSSDが注目を集めています。SSDの最大のメリットは、データの読み書き速度が圧倒的に速く、起動や転送などがスムーズに行えることです。また駆動部品がないため衝撃に強く、持ち運びにも安心なことも外付けストレージとして有利な点です。静音性にも大変優れており、移動中などでも快適に作業を行うことができます。
一方でSSDはHDDに比べるとやや高価となり、同容量あたりのコスト面では劣っているというデメリットがあります。しかし日々の作業効率や安全性を重視する方にとってはその価格差以上に価値があり、外付けSSDは写真や動画の編集やデータのバックアップなど、あらゆるシーンで頼れる次世代のストレージです。
クリエイターが外付けSSDを利用する場合、最も重要なのはその転送速度性能です。転送速度が早ければ、8K・4Kといった高解像度動画や大容量の画像ファイルの転送でも短時間で作業が終わるというメリットがあります。
さらにUSB 3.1 Gen2以上の性能があれば、SSD上のA4の画像データをPCに転送することなく直接編集しても、ストレスなく作業することができます。この場合、ファイルを転送する必要もなくなり、作業時間の更なる短縮が可能です。
なお転送速度と密接に関わりのあるUSBの規格バージョンについて、迷ったときは最新の規格のものを選んでおくことをおすすめします。SSDが最新規格であれば、USBの下位互換性によりPCなど手持ちのデバイスの最高性能で使うことができますし、将来PCを買い替える際もその性能をフルに利用することができる可能性が高くなります。
そして速度性能と同じように大切なのが携帯性。ただでさえ重装備となるクリエイターにとって、少しでもコンパクトで軽量であることは、フットワークを軽くするために欠かせない要素です。
USB4採用により最大読込速度4,000MB/sを実現。また使用チップの特性によりストレージ残量が少なくなっても転送速度がほとんど減少せず、最後まで快適に使用できます。さらにコンパクトでMagSafeに対応しており、iPhoneの邪魔をせず持ち運びが可能です。
これらの性能が評価され、家電批評の「2025年上半期ベストバイ」を受賞しています。
読込速度2,000MBの性能を持ち、軽量でMagSafeにも対応。
iPhoneでのProRes撮影時にはデータを直接Pitaに保存できるため、容量負荷の高いProRes撮影にマッチしています。
特にiPhoneでProRes撮影をする方にはおすすめのSSDです。
プロフェッショナルカメラマンの使用を想定したULTIMATEシリーズの外付けSSD。USB 3.2 Gen2 ×2採用により、最大読込速度2,000MB/sを実現。さらにIP55に準拠しており、屋外でのタフな環境で安心してご使用いただけます。
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|---|---|---|---|
| Eclipse E40 | Pita | ULTIMATE PRO GOLD Series | |
| 容量ラインナップ | 1TB・2TB・4TB | 1TB・2TB | 1TB・2TB |
| 速度性能 | |||
| 最大読込速度 | 4000 MB/s | 2000 MB/s | 2000 MB/s |
| 最大書込速度 | 3600 MB/s 1TBモデルは3500 MB/s | 1800MB/s | 1800MB/s |
| 携帯性・iPhone親和性 | |||
| 重さ | 45〜50g | 56g | 50g |
| サイズ | 64.3 × 64.0 × 12.1 mm | 89.1 × 64.5 × 10.0 mm | 55.9 × 98.7 × 10.0 mm |
| MagSafe対応 | MagSafe対応 | MagSafe対応 | × |
外付けSSDをビジネスで活用する際には、速度性能や大容量といった要素以上に、利便性や携帯性が重視されます。
利便性の観点では、WindowsなどのPCはもちろんタブレットやスマートフォンなど複数のデバイスでシームレスに利用できることが重要です。必ずしも最高速でなくとも、一定のスピードが確保されていればデータのやり取りでストレスを感じることはなく、十分快適に業務を行うことができます。
さらに出張や外出の多いビジネスシーンでは、バッグやポケットに入れてもかさばらないコンパクトさや軽量性が求められます。加えて、会議で邪魔とならないようなシンプルで落ち着いたデザインであることも、ビジネスツールとして選ばれるポイントとなります。
Revolveの最大の特徴はキャップレス・回転式のUSB Type-AおよびType-C端子を備えていることで、PCやタブレット・スマートフォンなど多くのデバイスでシームレスに使用できることです。またexFatでフォーマットされた状態で出荷されていますので、初期設定不要でそのまま多くのデバイスで認識されます。
規格はUSB3.2 Gen2に対応しており、最大容量1TB・最大読込速度1,050MB/s(Type-C端子使用時)の性能でビジネスシーンでも十分通用する速度を持っています。クロムブラックの剛質感あるデザインは適度な高級感を持ち、ビジネスシーンにもマッチしています。
Revolve 10同様のキャップレス・回転式のUSB Type-AおよびType-C端子で、PCやタブレット・スマートフォンなど多くのデバイスでシームレスに使用可能です。
Revolve 5はより手軽にRevolveを利用できるよう開発されたモデルで、最大容量はRevolve 10と同じ1TBですが、最大読込速度は500MB/sとなっています。
デザインは共通のアルミ合金を使用した高級感溢れるものですが、こちらのカラーはプラチナシルバーとなっています。
世界最小クラスのSSDであるNanoは、幅20mm ・高さ10.6mm(USB端子部除く)・重量2.8gと極小サイズで、究極の携帯性を持っています。
これだけのコンパクトサイズにも関わらずUSB 3.2 Gen1に対応し、最大容量512GB・最大読込速度450MB/sを実現。
ビジネスシーンでもストレスないSSDとして十分な基本性能を持っています。
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|---|---|---|---|
| Revolve R10 | Revolve R5 | Nano | |
| 容量ラインナップ | 512GB・1TB | 256GB・512GB・1TB | 128B・256GB・512GB |
| 汎用性 | |||
| USB端子 | Type-AおよびType-C | Type-AおよびType-C | Type-C |
| 速度性能 | |||
| 最大読込速度 | 1050MB/s | 500MB/s | 450MB/s |
| 最大書込速度 | 950MB/s | 450MB/s | 400MB/s |
| コンパクトさ | |||
| 重さ | 33g | 33g | 2.8g |
| サイズ | 68.5 × 16.7 × 10.7 mm | 68.5 × 16.7 × 10.7 mm | 10.6 × 20.0 × 13.5 mm |